Sun
20
Sep
2009
磯崎新氏の設計であるコンベンションセンターのちょうど向かいには、エデュケーションシティなる教育都市が同じく磯崎氏のマスターデザインのもとで開発が進められています。こちらは広大な敷地内にアメリカを始めとする著名な大学の分校を誘致するというこれまた壮大なもので、既にいくつかの大学は開校済みとのことです。敷地入り口にはセキュリティがあるのですが、日本から見学に来た(引き続き働くために住むのですが。。。)と伝えるとドライバーさんのカタールID(住民カードみたいなもの?)と引き換えに快く通してくれました。通りからも良く目立つ位置に建っているのですが、ゲートを入ってすぐに小嶋一浩氏設計のブリッジ・アーツ・アンド・サイエンス・ カレッジの校舎が見えてきます。
まだ全計画の半分位しかできていないと思われる教育都市ですが、その中でもそうそうに使用が開始されている建物の一つのようで、周辺の職員用の宿舎とともに使われている気配があります(この日は休日だったので、人気はありませんでしたが)。この建物の設計コンセプトや建築の経緯はこちらのサイトに詳しく載っています。こんな中東の果ての名も知れない国に、早々に建物を設計している日本人が居るというのも驚きです。先のサイトに詳しく載っている通り、イスラム特有の要望らしいのですが、ファサードには随分注文があったらしく、中東の50℃になるコンディションやイスラムのアラベスクといった模様などを考慮して、このような二重壁に数学的な幾何学模様に落ち着いたとあります。内側の黄色い色と外の白い壁のコントラクトも含めて、なかなか風景にマッチしているようにも思えます。
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