Mon
06
May
2013
先日ようやく恒常的に使えるToDoソフトに巡り会えたという件がありましたが、同じように名刺の管理をするツールも今までよいものに巡り会えていませんでした。名刺については特にデジタル化にこだわらずに何か整理しやすい文具でもよいのですが、現状はルーズリーフタイプのフォルダーに物件ごとに付け加えながら入れているというやり方です。しかし、こちらインドネシアでは色々な物件を掛け持ちで移動しているスタイルなので、枚数が増えてくると(車での移動のくせに!?ですが)やはりフォルダーを持ち歩くのが億劫になってきました。そこで最近のスマホ用アプリで話題のEight(エイト)を使ってみることにしました。
タイトルにある最終手段の手入力は、自分で手入力をするわけではなく、クラウド上のWebサイトで人力で手入力をしてくれる(しかも無料)というものです。スマホ専用アプリとはいっても、現在は会社支給のBlackBerryを使わざるを得ない身のため、会員登録するためのアプリダウンロードができません。かみさんに譲ったiphone 3GSは先日おなくなりになっているためどうしたものかと悩んでいたら、iPadという手がありました。今は通勤中の動画を観る娯楽端末に成り下がっていますので、仕事にも活用できる一石二鳥です。
早速iPadにインストールし、登録をします。そうするとパソコンからでも使えるようになるので、インターネット環境が有る限りでは不自由はなさそうです。最初に自分の名刺を撮影してサーバーに送信して待つこと1日で、次の日には名前とアドレスがデジタル化されていました。サイトの説明によるとサーバーに送信した画像をオペレーターが人力でデジタル化入力しているとのことですが、今のところは無料のサービスですし、一体何人体制で運営しているのか、ビジネスとして成り立つのか見当もつきませんが物凄い人海戦術なのは間違いありません。なのでアドレスのco.idがco.jpと打ち間違えられていたのをみて、本当に人の手なのだなと逆に安心してしまいました。
その後、取り合えず最近貰った名刺を10枚位撮影してサーバー送信したところレスポンスは非常に良く、翌日中にはデジタル化が完了していました。人力での手入力も凄いのですが、名刺の画像も適当に撮影してもきちんとトリミングされて登録されています。また既にEight会員となっている人同士はリンク表示がされるようになっていて、お互いの最新情報などが自動的に更新されるとのことで、最初の10枚でも既に1人の方とリンクされました。そこで早速インドネシアに来てから交換した名刺を全部200枚ほどをサーバー送信してみました。ちなみに撮影は前述のフォルダーから出さずに、両面撮影機能もありますが割り切って片面だけでやると30分も掛からずに撮影できます。
送信から10日ほど掛かりましたが、全てデータ化されました。 このサイトというか事業モデルですが、今までの名刺管理ツールで挫折していた点を人力という究極の手で解決し、かつビジネスとして成り立たせようという点が画期的であるといえます。また重複した名刺を統合する「名寄せ」機能など、一通りの利便性はあるかと思います。下記のサイトなどで色々な解説や評価が既にあるので、詳しくはそちらを見ていただくとして、その下に私なりにメリットとデメリットをまとめてみました。
アプリソムリエ:CamCardにEight、すごい名刺管理など!新年度に備えて入れておきたい名刺アプリはコレだ☆
日経トレンディネット:“人力データ化”に利用急増! 「Eight」は名刺管理アプリの本命か?
アンドロナビ:これで無料!?名刺のオンライン交換とクラウド管理ができる『名刺管理アプリEight (無料名刺リーダー)』
メリット
- 人力による手入力のデジタル化(ミスはある可能性。レスポンスは今のところ問題ない。名前と電話とアドレスに割り切っているところもよい。スピードの方が重要なので。)
- ウェブサイトによるクラウド化(リアルタイムの情報更新が可能。)
デメリット
- オフラインでは使えない! データのバックアップ機能がない。
- サイト(ソフト)の動作が通信環境に依存する(ようは通信状態が悪いと表示までに時間が掛かる)
- 英語版に未対応 カテゴリの分類をカスタマイズできる機能が欲しい(タグを付けるのはある?)
実際のビジネスシーンでは、急いで連絡する必要があったり電話口で名刺を検索する必要があるのは、どの方も経験済みだと思います。なのでデメリットに挙げたオフラインでの使用と、これに連動するかと思いますがキャッシュによるレスポンスの高速化は必ず実現して欲しいですし、それがこのツールが生き残るかの分水せんであると言っても過言でない気がします。日本の通信環境ではあまり気にならないのかもしれませんが、ここインドネシアのようにモデム中心の通信環境では大きな分かれ道です。
また同じくデメリットとした英語版の展開に繋がりますが、世界のどこにいても使えるようにするにはオフライン対応は、最重要項目ではないでしょうか。エバーノート方式で、ウェブと共存しながら専用ソフトでオフラインで見れるというのが理想です。それが実現するのであれば、(値段にもよりますが)有料ソフトでも買っても良いかなと、このケチでフリーにこだわる私ですら思うので、相当なビジネスポテンシャルはあると思います。
一点だけ、撮影時に「リンクリクエストをする」にチェックをしたせいか、自分の意図しないメールが勝手に送付されていたようです。(知人から転送してもらったメールが右です)既に後の祭りでしたが、せめて同じメールをこちらにもCcするとか、もう少し注意を促すなどしてくれないとビジネス上では困ることになります。これは今後はチェックを外すことで対応できるのですが。。。(この件は、「アルケミスタの住人:名刺サービス「Eight」のスパムな落とし穴」に詳しく載っています。全く同意見です!)
いづれにしても私のiPadはWiFiしか対応していないタイプで車中などでは見れないため、しばらくはアナログフォルダーと兼用です。画期的で素晴らしいいまだかつてないツールだとは思いますので、しつこいですが有料でもよいので専用ソフトによるオフライン対応を一刻も早くお願いいたします!
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