Sun
19
May
2013
事の発端は、先週の日曜日にガンダリアシティで見掛けたジャンボ機の実物大模型に惹かれて金額を確認せずに申込んだフライトシュミレーター Flight Experience Boeing 737でした。その時にフライト予約!?した本番が1週間後の今日でしたので、家族と一緒に臨みました。一番短いコースでも990,000 Rpというそこら辺の格安航空券より高いお値段ですが、離陸時間の30分前に行くともう始められるというので前倒しでスタートをお願いしました。実は始める前にカウンターで、とある日本人の方に声を掛けられて、その方も一緒に乗り込んだのですが、つい先日破産したバタビア航空の元パイロットで今度はマンダラ航空で働く予定の柿◯さんという方です。何でも同じくバタビア航空を辞めて失業中の元後輩のインドネシア人のパイロットが、繋ぎのアルバイトでシュミレーターの教官をしているとのことで、なんとその方が我々のフライトの教官でした。
先輩効果かは不明ですが、すぐに開始できるというので、早速皆でタラップから実物大模型の機内に乗り込みました。最初に客席にて簡単なレクチャーと、英語の解説ビデオを10分位見ます。そして実物大模型の機首とは反対側となる客席後ろの扉を開くと、そこは本物のコクピットと寸分違わないシュミレーターコクピットとなっており、そこに搭乗です。その間、写真などもバッチシ撮ってくれますし、教官のインドネシア人のパイロットの方も丁寧で分かりやすい英語で説明してくれるので、何ら戸惑うことはありません。
前述の柿崎さんが色々とご説明してくれて分かったのですが、このシュミレーターは、モーションがない以外は全て本当の訓練で使用する機材と同じだそうです。確かにコクピットはもちろん操縦桿も本物とのことで、なかなか無い体験です。一度、ドバイで登場時に息子と一緒にコクピットに招き入れて写真を撮ってくれたというのはありましたが、日本では一般人がコクピットに入ること自体が問題化になるでしょうから、なかなか無い体験となります。
30分コースは、1回のタッチアンドゴーを含む2回の離発着が体験できます。飛行場は最初の説明時に世界の数ヵ所から選択でき、我々はロンドンのヒースローとしました。飛行区間は空港の周りを旋回するだけで、ちょっと物足りないかもしれません。タラップに乗り込んで、コクピットでの説明を受けて、それから実際にシュミレーターで飛んでいる時間が30分なので、スタートから最後までは約1時間掛かりました。
前述の柿◯さんによると、昔よりは相当便利になって、実際のフライトも飛び立つとエンジン出力も全てオートですよということでした。しかし、隣の教官から教えてもらいながら何とかフライトしましたが、フラップやらギアなど、用途が今ひとつ不明でもやることが多くて頭に入ってこない感じです。モーションがないということですが、リアルな全周囲のCGに加えてサウンドは再現されていて、想像以上の臨場感です。このアトラクションでは、パイロット席に座って操縦桿を握れるのは13歳以上からですが、コクピット後ろに席が2つあるので家族もヘッドホンを装着して、一緒に飛行体験が楽しめます。
30分はあっという間で、興奮のうちに終わってしまいます。後からコクピット内のビデオは、ただでDVDに焼いてくれます。なぜか写真は有料なので、小さい方を990円で購入しました。いやはや値段が高いなと思っていましたが、終わってみると結構な興奮の余韻が残って、家族全員(途中で睡眠に入った下の息子を除いて)ひとときの異次元体験で、値段分は楽しめたような錯覚があります。他にも何万もするコースがあり、柿◯さんによるとレーザー誘導による実機と同じの着陸体験が出来たりするこーすなど、好きな方にはたまらないメニューが盛り沢山とのことです。実際そういうマニアな方々に取っては、数万など安いものなのでしょう。自分にももう少し基礎知識があった方がより楽しめた感じです。 先輩の柿◯さんがいたせいもあってか、丁寧でサービスに満ちたシュミレーター体験となり感謝ですが、高価なアトラクションではあります。好きな方は最新鋭のボーイング737のコクピットに乗れると思えば、安いものかも知れません。 いづれにせよ普通では、一般人は体験できない内容であるのは確かなので、興味のある方は損はしないと思います。今日の時点では、日本人の客はほとんど居ないような感じでしたが、こんな道楽も海外ならではで良いかも知れません。それではお世話になった柿◯さんのマンダラ航空での活躍を期待してます!
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