Wed
15
Oct
2014
ワールドカップ後のブラジル戦となる昨日の試合は、あっけなく日本が完敗して終わり見どころも少なかったようですが、舞台となったシンガポール・スポーツ・ハブは新国立競技場(National Stadium)は、見どころ満載のようです。世界最大のドーム建築とのことで、数あるシンガポールの開発建物群の中でも注目の施設です。ドーム直径は世界最大の312mということで、日本人がイメージしやすい東京ドーム(こちらは膜屋根なので構造は違いますが)の建物の直径が244mなので、その大きさが想像できるかと思います。しかもこちらは無柱の鉄骨構造で、屋根はなんと開閉式です!あの天下のARUPが手掛けたようですが、ほんとに想像したものは何でも作ってしまう会社ですね。
このシンガポール・スポーツ・ハブの新国立競技場(National Stadium)ですが、最新建築らしく省エネ等にも考慮されています。しかも、赤道に近い暑い国のシンガポールでも快適に観戦できるように冷房付とのことです。ここら辺の内容は下記のサイトに詳しく解説されています。
ケンプラッツ:難条件と対峙したシンガポールのナショナル・スタジアム
Re-urbanization -大阪再都市化-:シンガポールの新ランドマーク、世界最大のドーム シンガポール・スポーツ・ハブ(Singapore Sports Hub)
出典元のアラップARUPのウェブサイトは下になります。
A VISIONARY APPROACH TO MAJOR SPORTS INFRASTRUCTURE
周知の通り日本もこれから2020年のオリンピックに向けて、国立競技場を建て直して挑む訳ですが、ザハのデザインで揉めて、解体工事の入札で揉めて(なのでまだ解体も始まっていない)、肝心の建設業者も入札待ちですが、世界を驚かせるような競技場を作れるのでしょうか。作る前からプレッシャーな感じです。しかし、シンガポールはちょうど去年のこの時期に旅行をしましたが、その時の植物園といい、近未来を先取りした建築群をどんどん具現化する力は大したものです。都市国家とはいえ、都市そのものが一つのショールームと化しているのでしょう。それにしても綺麗で機能的なドーム建築であることは間違いありません。シンガポールで導入が進められているBIMも活用したとのことですが、これだけの建築群を短期間で作り上げるシステムは今後の建築業界の参考になるのでないでしょうか。シンガポールの建築群にはこれからも目が離せない状況が続きそうです。
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