Wed
02
Aug
2017
最近は佐藤勝彦先生の本ばかり読んでいる気がしなくもないのですが、今回の書籍も佐藤先生がまとめた地球外生命の第一線で働く人たちのインタビュー本です。地球外生命というとほんの少し前、下手をすると10年も前ですと完全にSFかマニアの世界のような感覚でしたが、現在は完全に一つの学問、アストロバイオロジーという立派な名称もついて、研究分野の一つとして確立しているとのことです。それだけでも隔世の感があるのですが、今回の書籍に登場する18人の科学者の半分位?が私より若い!?人たちで、これはこれでびっくりなようなちょっと(自分の歳が感じられて)残念のような感じでした。
この本ですが、18人の方々に共通の項目を尋ねる形式なのですが、同じ質問をされても18人の間で、こんなに回答に違いと幅があるのかということで、まだまだ途に着いたばかりの分野だということも分かります。それとさすが興味をそそる本の作り方がうまいというか、質問が面白い(楽しい)項目ばかりで、あっという間に読んでしまいます。
質問の中でも個人的に一番興味があったのは、「地球人類文明は天の川銀河に広がっていくと思いますか?」という質問です。ほんとに人によって様々な回答で、時間軸も様々で興味深いの一言です。印象に残ったのが、今後の人類文明の継続について、結構な人数の方が悲観的!?で、ある時間の幅の中では継続できないという見解が多かったことに驚きました。私個人はSFの見過ぎということもあるかと思わなくてもないのですが、このまま科学も発展し続けて、不可能が可能になる未来しか想像できません。誰かが言っていたように「人が想像したことはすべからく実現できる!」という意見に大賛成で、タイムマシンですらある範囲の時間軸の中では実現可能なのではと個人的には信じています!
ともかくも、最近の科学者の方々の考えが垣間見える貴重な書籍だと思います。
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