Sun
31
Oct
2021
今更ですが今年の夏前位から読み始めていたHarry Potter: シリーズ全7巻を読了しました。上の子の読書用にもう数年前に日本で単行本で古本を全巻購入していたのですが、私自身は今まで一ページも読んだことがなかった作品です。ただ、最近になって下の子が読み始めたのと、妻も読破して上の息子も再読していて、何だか家庭内で読まなければいけない雰囲気!になっていたため、ようやく読み始めたという感じでした。正直、購入した経緯が子供の読書用ということもあってか、完全に子供向けという理解でしたので今まで全く読む気がなかったものの、何となくそのうち映画も合わせて観てみようとは思っていましたので、この機会に原作を読んでみることにしました。
結局、全巻を読破するのに3か月以上は掛かった計算ですが、自分でも思ってみなかったほど夢中になってしまいました。最初の「ハリーポッターと賢者の石」から第四巻までの「ハリーポッターと炎のゴブレット」までは、ヴォルデモートとの闘いや後の伏線も広げながらも新学期もきちんと迎えられて、学園もののような雰囲気で読み進められるのですが、四巻のラストから第五巻の「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」あたりから、シリアスな話になっていきます。もうこれだけ有名な書籍なのでストーリーの解説も感想も今更だとは思うのですが、これ以降はちょっとネタバレですので、未読の方はご注意ください。
もう言わずと知れた影の主役とも言えるスネイプ先生ですが、本当に最後の巻まで動機もその行動も分からなかったのですが、主人公のハリーポッターの存在が霞むほどの種明かしには正直驚きましたし、人知れず感動してしまいました。ある意味、ハリーポッターという主人公の童話は表の仮のストーリーで、スネイプ先生の愛の話と言っても過言ではない話です。そういった意味では、すっかり子供向けの童話という先入観はなくなりましたが、これだけの物量のストーリーを最後まで引っ張って読ませるJ・K・ローリングという著者は並大抵の力量ではないと思います。ハリーポッターが処女作かつ大出世作であることは有名な話ですが、どんな面白い小説がどんな拍子で生まれるか分からないのが、物語の不思議でもありかつ魅力のある本質なのでしょう。
ちなみに我が家にあるハリーポッターは、何年も前に近所のブックオフで購入したすり切れた最初の装丁の単行本(下記のシリーズ)ですが、やっぱりこの重さのある単行本が童話という感じもしてよいですね。またこんな素敵な物語に出会えることを楽しみにしています!
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