Wed

03

May

2023

マッターホルン見学などしたツェルマットですが、今日は事前にネット予約していたグレーシャーエクスプレス(氷河特急)でスイス観光2つ目の街であるサンモリッツに移動します。ツェルマット自体は小さな街で、街の観光は1日も要らないのですが、この街に滞在する主たる目的はマッターホルンを始めとする周辺の山々の大自然を味わうことにあるのでしょうから、そういった意味では何日居ても足りないくらいの楽しみがある街とも言えるでしょう。実際に昨日は丸1日マッターホルンを眺めることに費やしましたが、周辺のトレッキングコースにも行ってみたいと思いましたし、スキーも満喫したくなりました。夏の本当のハイシーズンである季節が良い時期に一部分でも登山に挑戦したくなりますし、本当にアクティビティは尽きない街とも言えます。
 と言ったところで名残惜しい限りのツェルマットですが、昨日と同じカフェで朝食を食べてから、駅に停まっている氷河特急に向かうこととしました。

 今日も昨日にもまして朝から晴れ渡っており、宿泊したアパートメントホテルの前から見えるマッターホルンは絶景です!朝日を浴びて本当に美しい山々ですが、後ろ髪を控えれる思いでツェルマットを後にします。


 ちなみに今回ツェルマットで宿泊したアパートメントホテルですが、物価の高いスイスではリーズナブルで、鍵の受け渡しも事前のSNS通りにメールボックスの中にありましたので、問題なく泊まれました。家族4人でシングルベッド2つとソファベッドのいつもながらの構成ですが、素泊まりであれば全く問題ありません。食事もホテルのように宿では食べれないものの、ツェルマットでは朝ご飯代わりのカフェも多いのでアパートメントホテルで(我々は)十分でした。

 駅に停まっている氷河特急の客室車両は、実は初日から停まっていましたのでワクワクしながら眺めていました。ネット予約は3か月前からでハイシーズンではプラチナチケットになるほどの人気とのことですが、今回は3週間ほど前でしたが2等列車の4人席(本当は背中合わせの席しか取れなかったのですが、親切なインド人家族が交代してくれたので4人でBOX席に収まることができました)を何とか確保できました。



 下記サイトにある通り、2等は4列、1等は1+2列で更にその上のエクセレントクラスは両サイドに1列づつといったところです。我々の2等車両には日本人は我が家だけであとはアジア人(インドの方が多かった感じです)と若い欧州のカップルと言った感じです。おそらくは1等車両に日本人家族が居た様で、エクセレントクラスは欧米のハイクラスの老夫婦といった印象でした。

 下記サイトが公式の予約サイトで、英語のみですが問題なく予約できるかと思います。上記のサイトにも解説がありますが、このサイトで予約できるのは氷河特急の指定席券だけですので、通常の電車運賃は更に下のサイトのスイス連邦鉄道(SBB)のサイトからネット購入する必要があります。どちらも特に問題なくネット上で完結できるとは思います。

 どこかのサイトの記事で読みましたが、電車好き?の日本人らしく年間搭乗者の何分の一かは日本人とのことで、大昔にトルコを旅行した時に乗ったアンカラ鉄道も主要な利用客の半数以上は、ほとんど日本人旅行者だった記憶があります。そんな感じですので、専用の氷河特急のサイト(乗りながらWiFiで列車の位置などの他、ガイドも聞けるというものです)も日本語対応しています。

 8時半過ぎにおもむろに発車しましたが、途中まではツェルマットに来るときに乗ったローカル線と同じ線路で戻っていきます。ツェルマットとサンモリッツ間を結んでいるとのことですが、パンフレットの案内を見ると、サンモリッツから来る便の説明で書かれていましたので、逆方向はマイナーなのかも知れません(昔日本にあったカシオペア特急でいうと函館から上野に向かう感じなのでしょうか?)。

 この氷河特急ですが、2等車両でもきちんと天井の3分の2が窓ガラスになっており、まさにパノラマでスイスの絶景を満喫することができます。さながらサンルームテラスに乗って移動している感覚です(空調はばっちりなのでもちろん暑いということはありません)。8時間ほど乗るのですが、美しいスイスの絶景で飽きることなく風景を眺められます。

 そんな中でもハイライトが、標高2033mでのオーバーアルプ峠に至る山岳の氷河の絶景でしょうか。こんな山の氷河があるような標高の場所を電車で楽しめるのは、やはり氷河特急というだけあって、唯一の車窓かと思います。本当の氷河特急の名前の由来でもあるローヌ氷河は、現在は温暖化による後退で車窓からは眺めることはできないとのことでした。


氷河急行のルートと標高

 このオーバーアルプ峠までの間に予約注文していたコース料理(と言ってもサラダ、メイン、デザートの3品ですが)をサーブしてくれます。ちゃんと大皿からウェイターの方が器用にお皿に盛り付けてくれるので、雰囲気も良いですしお味も全くもって美味しいと思います。同じ車両のインド人の方々はタッパーのお弁当が多かったのですが、せっかくなのでお値段は高めですが車内の料理を楽しむのが良いとは思います。


 途中のクール(Chur)という大きな街に立ち寄って機関車を交換して進行方向が逆転すると、終盤のサンモリッツへ向かう登山ルートとなります。世界遺産にも登録されている登山鉄道の路線の一つであるレーティッシュ鉄道アルブラ線を通るこれまた世界遺産の橋であるランドヴァッサー橋というアーチ状の美しい石橋を通り抜けると、サンモリッツに到着です。


 サンモリッツは欧州に来る前から名前だけは何となく聞いたことがある著名な避暑地といったイメージでしたが、駅も非常に小さく駅から街の中心までは徒歩で10分といった感じのこじんまりした街です。駅前にいきなりサンモリッツ湖が広がっており、絵葉書で見たような景色が広がっています。ただ街中はほとんどシーズンオフで閉まっていたものの世界中の有名ブランドのお店が並んでおり、セレブの避暑地というのも実感できなくもないといった感じです。

 夕食はホテルの近くにあるまたまたイタリアンのLa Stalla Restaurant Pizzeriaというお店でまたまたピザと、今回初となるチーズフォンデュにトライしてみました。チーズフォンデュのチーズは癖があって食べづらいとの印象だったのですが、お店で出されるチーズフォンデュはチーズとワインなどで味付けされており、くどくなくパンと絡めてビールと一緒に食べると本当に美味です。ちなみにまだまだシーズン前ということで開いているレストランも少ない中で、ここのお店は雰囲気もサービスも良かったのでお勧めです。


 夕食の後、サンモリッツ湖周りを散策してみましたが、人は少なくひっそりとした感じです。ハイシーズンにはそれなりに賑わうのでしょうが、今回は田舎の小さな街と言った印象です。

 スイスに来て驚いたことに一つが、パブリックトイレが完備されているだけでなく、無料な上に(欧州はコイン式の有料が多いので)ホテル並みに奇麗なトイレばかりということです。さすがは観光立国だけのことはあるのですが、日本も今現在はよく知りませんが、トイレがきれいなことだけでいうととても敵わないのではと心配してしまうほどの奇麗さです。
 今回サンモリッツで宿泊したホテルは下記になります。こじんまりとしていますが、サンモリッツ湖から歩いて十数分の坂の上にあり、テラスからサンモリッツ湖が一望できる素晴らしいロケーションかと思います。サンモリッツ湖の奥の方にある新市街?の方が安くてアパートメントホテルもあるのですが、駅に近い坂の付近のホテルが眺めもアクセスも良いのでお勧めです。

 ということで、明日の観光に備えて今日も早々に寝ることにします。

 


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