Fri
25
Feb
2011
最初はどこかの異世界の設定と思いながら読み進みましたが、最後のどんでん返しには唸りました!これぞSF小説の醍醐味ですね。「猿の惑星」を連想させるような最後ですが、人間の知覚って本当にどこまで信用できるものなのか、改めて考えさせられます。今は遠く海外の異国で単身駐在の身のため、日本と海外との二重生活で、たまにどちらが本来の生活なのか錯覚に陥る時があります。そんな生活の中で読んだため、少々自分の境遇にも重ね合わせてしまいました。
構成も部が変わるごとに主観となる人物、書き方が変わり、最後に収束するまで飽きさせません。あまり聞いたことがない題名ですが、文句なしのSF小説の逸品ですね。邦題が今一つなのでしょうか。
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