Sun

18

Feb

2007

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近所では、唯一今週も上映していた駅前のデパート内のシアターで観てきました。この「硫黄島からの手紙」だけは映画館で観なくてはという思いで観てきましたが、感想は。。。本当に映画館で観ておいて良かった映画です。映画の内容などは、メルマガを取っているこのサイトに詳しいので(硫黄島他の豆知識も一緒に載っています)自分の感想のみ語らせていただきます。

映画としては、戦争ものにありがちな泣ける話を予想していたのが見事に裏切られ(もちろん泣けることには違いありませんが)、ドキュメンタリーと言えなくもないほど淡々とした戦闘描写が印象的でした。かといって、登場人物の人物描写はしっかりと描かれており、自然に感情移入してしまうのがさすがですが。感情移入と言っても、本当につい数十年前の出来事とはいつになっても理解しきれないのが、先の大戦映画なのです。

唯一、この時代の本や映画で痛感させられるのが、特攻隊にしろ硫黄島の栗林中将にしろ理性や知識も今の自分より豊かであっただろう人物が、何で?と思うような絶望的な戦争を遂行して死んでいったのかと考えるに、恐らくは後世の日本(に住む人)を少しでも有利な状況にするためだけに命を掛けてくれたのだろうかと想像してしまうわけです。

義務教育では大戦の死者は無駄死?のごとく教わり、21世紀になっても首相が神社にお参りもしないような御時世ですが、こういう映画も作られて僅かでも戦死者の方に理解が及べばと思います。ちなみに米国人のイーストウッドの監督作ということで、描写に難があるとか日本人が作れなかったのかとかという評を目にしましたが、まあ(そんな評があるような時点で)それ以前の問題が多すぎて日本では当分作れない映画ではないかと思いながら、寂しくも感じつつハリウッドに改めて敬意を表した1日でした。

蛇足ですが、渡辺謙、伊原剛志も言うまでもなく、二宮くんの、配役が若すぎるにも関わらずそれを感じさせない演技力にびっくりしてしまいました。


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