Thu
03
Feb
2022
この度、長らくお世話になった「さくらサーバー 」から、「Xサーバー 」へサーバーを移転しました。移転作業の細かい顛末は別途記事を立ち上げて備忘録として忘れないように残す予定ですが、結論から申しますと移転作業は予想以上にスムーズに(あくまで過去の悲惨な移転や更新作業と比べるとという意味ですが。。。)終わりました。誤解がないように記しますと、後述する「Xサーバー 」が提供している「WordPress簡単移行」というツールで驚くほど簡単に移行作業が完了してしまいます。ただ、私の場合はもう10年間も続けているブログの特殊なパスの設定のせいで、このツールだけではどうしても完結できない作業と一瞬ハマったパス絡みの設定があり、本来であれば十数分で完了する移行が、実作業時間でいうと丸1日程度余計に掛かってしまったというところでしょうか。
先述の通り私の場合は、当初は違うブログツールであるMovable TypeというCMツールでブログを作成しており、ブログ開設をした2005年からWordPressに切り替える2014年まで10年間ほど違うブログツールでした(下記の記事を参照)。
そのような理由から(本当にそれが理由なのかも今となっては定かではないのですが)、WordPressのデフォルトとは違うフォルダ構成とパーマネントリンクとなっており、唯一そこが移行の際の障害となってしまいました。こんな特殊な事情の方はまずいないかと思いますが、自分の備忘録も兼ねて移行の際の技術的な顛末は別途記事を投稿する予定です。
ともかくも、10年以上も特に不満もなくお世話になっていたさくらサーバーから移転するきっかけになったのは、要約すると下記の三点になりますでしょうか。
- サーバーレスポンスの改善
- 性能上のコストメリット(対費用効果)
- サポートの素晴らしさ
サーバーレスポンスの改善
一つ目の「サーバーレスポンスの改善」ですが、やはりWordPress特有の動的ページ生成に際してのサーバーレスポンスがどうにもネックとなっていると最近になって感じるようになったからです。特に2019年に欧州のポーランドに移ってからは、自宅が古いエリアのフラットということもあり、未だにADSL(一応、念のためにポーランドでも高速回線は普及していますが、自宅のエリアだけまだ対象範囲でないということです。。。)ということもあり、ネット回線の遅さはあるのですが、なおさら自宅から作業をしているとストレスを感じることが多くなりました。まあ、実際にそれが理由かどうかもはっきりと理解はしていないのですが、実際にアクセス改善の項目で、特にモバイル経由のサーバーパフォーマンスが遅いということでしょうか。
ということで、結論から申しますと、実際にパフォーマンス診断の定番サイトのPageSpeed Insightsで移転直前のさくらサーバーと移転直後のXサーバーで比較した結果です。
移転直前のさくらサーバーでの計測結果
移転直後のXサーバーでの計測結果
正直なところ体感的にはもっと劇的に向上したと感じていたのですが、客観的な数値上は思った程の変化はありませんでした(特にモバイル)。ただ、あくまで一つの指標に過ぎませんし、実際に早くなっているのを体感できているので、レスポンスの改善はできた!ということにしたいと思います。
性能上のコストメリット(対費用効果)
こちらについては、10年間お世話になっているさくらサーバーの良心的かつ全く値上げがなかったことを思うと本当に感謝しかありません。この10年間のサーバー費用は年間で5,238円/年(437円/月)でしたので、格安の部類ではないでしょうか。対して、Xサーバーは3年間契約のプランにしましたが、年間で11,880円/年(990円/月)ということで、金額的には倍です。ただし、容量や基本的な性能を考えるとコストパフォーマンス上はXサーバーの方が上と言えますし(詳しくは下記のサイトに詳しく解説されていますので、参照ください)、どちらも月に1,000円かからない低コストという意味では、対費用効果を考えるとXサーバーはむしろお得とも言えると思います。
サポートの素晴らしさ
今回、Xサーバーへの移転にあたって、当然スムーズに移転できない可能性もあったため10日間の無料お試し期間を利用して移転をしてみました(正常に移転できたのを確認して、正式に申し込んだ次第です)。その間、契約上の簡単な問い合わせを一件と先述した移転上の技術的な質問を一つメールでXサーバーのサポートにさせてもらいました。すぐに見つかるサポートのメールの問い合わせ先も良心的だと思いますが、一応、24時間以内に返答するとは受付メールにかかれていたものの、試用期間中ですし全く返信を期待していなかったのですが、一つ目の契約上の問い合わせはもちろんですが、2つめの技術的な問い合わせについてもきちんと24時間以内に丁寧なメールをいただくことができました。更に素晴らしいと思ったのが、最初の返信で一応、調査してみるとはあったものの、順番も後回しになるだろうし時間も忘れたころに来るだろうと期待していなかったのですが、2日と待たずにきちんと再現調査してみた旨の追加報告のメールをいただきました。
もちろん、公平に申しますとさくらサーバーではサポートへの問い合わせ自体をしたことが無かったので、比較するのはフェアではないかも知れないのですが、今回移転に際して色々とWebサイトを検索している最中でもXサーバーのサポートの良さは記事で見かけていたので、実際に自分でも経験してみて納得がいったというところでしょうか。
そもそもですが、サポートが素晴らしいのはメールでの問い合わせ対応もさることながら、Xサーバーのサポートページ(マニュアル)が充実し過ぎ!ていて、大抵の技術的な内容は第三者のブログ記事ではなく、オフィシャルページのマニュアルで必要かつ十分な説明が見つかります。
とまあ、自分が移行した先のサーバーなので贔屓目に書いているのだろうとは思われてしまうでしょうし、検索すればXサーバーのサポートでも真逆の評価をされている記事やサイトも沢山見つかります。こればかりは、自分で体験してみるしかないとは思いますが、少なくても充実しているマニュアルページは会員以外でも参照できるようなので、確認することは出来るかと思います。
ということで、長い記事になり恐縮ですが、今回のサーバー移転の経緯を簡単にまとめてみました。肝心の技術的な移転内容の顛末は、自身の備忘録も兼ねて早めにアップしたいと思います。ともかくも、少なくても向こう三年間はXサーバーさんにお世話になりますのでよろしくお願いいたします。また10年間もの長い間、大きな不具合もなかったさくらサーバーさんにも感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました!
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