Tue
05
Dec
2023
初刊から気に入って購買していた「有害超獣」シリーズですが、今回の「有害超獣ー極秘始末書」で最終章とのことです。これで打ち切りとなるのかどうかは相変わらずセルフパブリッシュのようなシンプルな画集のような書籍からは定かではないのですが、初回本から気に入って購入していた者としては少し寂しい限りです。
ただ初回と二冊目の横長の非定型の装丁と画集のようなスタイルの書籍から、前作の三冊目は完全にブレイクした感じでしたので、ちょっと新鮮味が薄れて来ていたところではあったので、四冊目で完結というのもちょうど良いのかも知れません。初回から続いている独特の画風は最後まで健在で、日本の国内の日常風景に超獣が紛れている世界観には楽しませてもらいました。
特に最終章だからといって、超獣の最終結論が出るわけでもなく、超獣の種明かし!?があるわけではない本書ですが、前作からあった逃亡した区役所職員が超獣化してそれを退治するといったストーリーが付与されています。前回から前面に出ていた区役所や四課の職員達は少し鳴りを潜めた感じでしょうか。
前作でコミック化もなされたということで、ちょっと路線がどうなるのか心配でしたが、最後はやはり超獣がきちんと主役というところで、結末を迎えたのは安心しか感じです。
一旦、超獣シリーズは終了なのかも知れませんが、この独特の画風と日常に超獣が紛れ込むという世界観はやはり秀逸だと思いますので、著者の次作以降の活躍を期待しています!
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