技術士【衛生工学部門】合格のツボ!
10.あとがき
結果的に合格発表のあった2015年3月の前年である1年以上も前の2014年の年明けから始めた技術士の勉強ですので、丸1年と2ヶ月の長丁場となりましたが合格と言う結末で締めくくれた時に去来したのは、頑張った自分自身はともかくも家族や周囲の人への感謝とこの先の自分の人生は確実に変化するな、という確信でしたでしょうか。
誤解がないように「この人生が変化する」というのは、別に給料が上がるとか昇進するとか(ましてや技術士になったから偉くなる!?訳がありませんが…)と言うことではもちろんなく、この長丁場の試験勉強で得た内面の変化というか心の余裕の実感からくる期待?のようなものでしょうか。技術士は改めて言うまでもなく、国内では技術系の最高位の資格であるにもかかわらず知名度も低く、実際に制度上得られる利点は部門で差異はあるものの名称独占資格と言う、まさに実務上の優位性は特に何もないと自ら語っている程の資格です。
しかしこの難易度と、単なる暗記の知識だけでは取得が難しい形式の試験に合格する過程で得た知見と心構えは何物にも代え難く、この後の技術者人生、大袈裟に言えば一個人の人としての人生の過ごし方の心構えが変化すると言っても過言ではありません。この試験の真の目的の一つは、実はこんなところの期待値にもあったのではと思った程です。
「あとがき」のページとなりましたが、改めて私の人生を変えたと言えるこの「合格のツボ」という書籍に出会えたことに感謝するとともに、著者である山崎さんには言葉では足りないのですが、改めて最大限のお礼を申し上げます。もうひと方はスカイプでの口頭試験模試を衛生工学部門で1回、総合監理部門で2回の合計で3回も実施していただけたAPECこと鳥居直也さんにお礼を申し上げます(「SUKIYAKI塾」管理人(APEC)のプロフィールページにて実名は公開されております。ついでに管理人としてのブログページ「雨男が来た!」も楽しく拝読させていただいております。)。
実は「合格のツボ」の著者である山崎さんには、なんとなんとなのですが直接お会いして感謝の想いを伝える機会があり、その件は下記のブログ記事に詳述していますが、そのきっかけがこのブログだったというのは何とも嬉しいような奇遇な限りです。そのような意味では稚拙な私事のブログサイトではありましたが、公開した意義があったのかなと思います。そんな理由もあり、時間は掛かりましたが何とかブログの番外編ページとしてこの「技術士【衛生工学部門】合格のツボ!」として最後の口頭試験編も含めて公開できたことは、個人的には何とも感慨深いものがあります。
このページで紹介させていただいたデジタル技術ノートのサンプル他、試験対策で自分が作成した資料は支障がない範囲で極力公開してみました。ただし、技術ノートのコンテンツそのものは既に紹介させていただいた通りネット上から探してきたネタで構成したものがほとんどですので、残念ながら自分のサイトで公開することは差し控えさせていただきました。
最初に衛生工学部門に合格したのが2015年3月、その2年後に総合技術監理部門に合格したのが2017年3月、その後に筆記試験対策の内容をまとめたこの「技術士【衛生工学部門】合格のツボ!」の1から7章までを公開できたのが2018年3月、それから今回残りの口頭試験編である8から10章までを追加公開できたのが2021年11月ということで、最初の技術士合格から丸6年以上が経過していました。この間、同じ海外に駐在しながらもフィリピン>2回目のインドネシア>マレーシア>ポーランドと住んでいる国も4回変わりましたし、世の中はご存知の通りのコロナ禍の最中でもあり、昨年の技術士試験も延期されましたし、本当に一寸先は闇という感じかと思います。そんな時代だからこそ、技術士試験自体も自分で振り返ると受けれるときに受けて(合格できて)良かったと改めて感謝していますし、これから受験される予定の方も将来は何があるのか不透明だからこそ、目の前の資格試験は最後のチャンスだと思って逃さず合格される気概で挑まれるのが、一番の近道だと私自身の拙い経験から信じています。
なぜならばということで、既に色々な既出のブログ記事にもさんざん同じ内容を記載させていただいていて恐縮なのですが、やはり下記の(試験に関しては唯一無二とも言える)座右の銘をご紹介して、この「技術士【衛生工学部門】合格のツボ!」のページを締めくくりたいと思います。最後になりましたが、星の数ほどあるWebサイトの中で何かのご縁でこのページを見つけられて、そしてこのページを最後までお読みくださったことに感謝を申し上げます。
※以前のブログ記事でも引用させていただいていた「技術士 合格の仕組み講座」メルマガのアーカイブリンクが切れてしまっているようですので、保存しておいたメルマガ全文を下記に再録させていただきます。このメルマガの最後にある赤太字にハイライトした箇所がご紹介したい言葉になります。
2012/01/10 あなたが思わず「ハッ!」としてしまう至言(出展「技術士 合格の仕組み講座」メルマガ)
以前、本メルマガの
『あなたのまわりの“シゴトの常識”に疑問符をつけよう』
という号の中で、あなたが生きている「ビジネス」の世界には、
会社の上司や先輩をはるかに凌ぐ「偉大なる大先輩達」がいるというお話を申し上げました。
無論、今のあなたの職場の周りの人々、すなわち会社の上司や先輩方も、
あなたを支える貴重な方々であることは、間違いありません。しかし、あなたがビジネスマンとしてより大きく成長しようと思うなら、
会社という限られた世界での影響だけに依存するのではなく、
あなたにより大きな影響を与える
ビジネスの偉大なる先輩方のお話にこそ耳を傾けるべきだ、
という趣旨のお話申し上げました。『聴く!技術士二次試験論文のツボ』の
「おわりに」にも書かせていただいたのですが、
私自身、かつて一緒に仕事をさせていただいた、
会社の上司や先輩方、同僚に対して、
果てしない感謝の念を、持っています。
そして、それが今後、尽きるとも思いません。その一方で、
多くのビジネスの先輩方の著作から得た知見というものも、
今の私のパラダイムを作り上げる上で、
欠かすことのできないものでした。忙しいシゴトの傍ら、睡眠不足の目をこすりながら、
ビジネスの偉大なる先輩方の多くの著作を、
何冊も何冊も、電車の中で耽読していました。そして、素直にシゴトをこなしていただけでは決して出会うことの無かった、
まさに“目から鱗”の、
素晴らしいコトバや見識に、数多く触れることができました。ですから、
ぜひ、あなたにも、
忙しい仕事の傍らではありましょうが、
この世界には、未知のまったく違ったすばらしい考え方、見方があるんだ、
ということに、ぜひ気づいていただきたいと思います。そこで、ひとつ。
どこで知ったのかも忘れてしまったので、
誰の言葉なのかもわからないのですが、
今までに私が出会った数多くのすばらしいビジネスの知見の中から、
私自身、非常に大きなインパクトを受け、そしてきっと
あなたも思わずハッとするような至言をひとつだけ、
このメルマガの最後にお教えします。
あなたが目指している技術士試験をはじめ、
“チャレンジ”するというのは、
とても尊いことです。しかし、何度か不合格になって気持ちがぽきりと折れてしまったり、
その後、日々の忙殺される業務の中に埋もれてしまって、
その挫折からなかなか立ち直れなかったり・・・。“チャレンジ”には困難がついてまわります。
そして、多くの人は、
そのついてまわる困難にかこつけて、
“チャレンジ”することを一日延ばし、
二日延ばし、一週間、一ヶ月、
そして一年と引き延ばしていって・・・。そして、若さを失い、
チャレンジそのものを諦めてしまうようなことも・・・。
しかし、
しかし・・・
あなたは今、
たった今から、その“チャレンジ”を始めなければなりません。
この、メルマガを読んでいる
この瞬間から、あなたについてまわる困難を厭わず、
再び“チャレンジ”を始めないといけないのです。
それは、
たった今からです。
今週末では、遅いのです。
明日の朝でも、遅いのです。
なぜなら、
『あなたのこれからの人生で一番若い日は、“今日”なんです。』
ディスカッション
16件のコメントがあります
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あかとら
thosoda様
ご無沙汰しております。
衛生工学部門受験の際にお世話になりました。あかとらです。この度,総合技術監理部門に合格することができました。
ありがとうございました。
衛生工学部門の受験時から総合技術監理部門までは
必ず取得したいと考えており,ようやくたどり着くことが出来ました。数少ない,衛生工学部門の情報を提供頂き誠に感謝しております。
これからも継続研鑽を行い,社会に貢献できる技術士を目指したいと考えます。
本当にありがとうございました。 -
goodhorse
はじめまして。
数少ない衛生工学部門の貴重な情報をありがとうございます。技術士は自分とは縁の無い資格とばかり思っておりましたが、
受験を志してから幾度となくHPを拝見しておりました。
お陰様で何とかR3年度の口頭試験を受験できることになりました。久しぶりに訪問しましたら口頭試験対策以降の記事も作成頂いており
大変感激しております。
お忙しい中の作業に感謝致します。
これを励みにもうひと踏ん張り頑張りたいと思います。 -
tami
はじめまして、技術士試験の勉強をこれからはじめたいと思っているものです。デジタル技術ノートのサンプルファイルの公開はすでに取り止めてしまいましたでしょうか。可能であれば参考にしたいため、再アップロードをお願いしたいです。どうぞよろしくお願い致します。
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あかとら
thosoda様
お世話になっております。
衛生工学部門(建築物環境衛生管理)に合格することができました。
ありがとうございます。
情報が少なく合格率の低い衛生工学部門(空気調和)の
情報をご提供頂き誠にありがとうございます。
大変励みになり、勉強方法についてとても参考にさせて頂きました。
初めて本サイトを拝見した年には一発合格のツボが絶版でしたが
本年度にリニューアルされ再版されたことも幸運だったと思います。私が参考にさせて頂いた勉強方法は以下になります。
1.技術ノート作成
キーワードをピックアップし、
キーワードに対する概要、課題、解決策、リスク、将来展望をまとめる
ワードで技術ノートのソースを作成し、両面印刷、ルーズリーフで整理
1)専門科目のキーワードは
学会誌(空気調和・衛生工学会、建築設備士)
設備計画設計の実務の知識(空気調和設備、給排水衛生設備)を参考
2)空気調和・衛生工学会はⅠ問題、Ⅲ問題対策
最新技術やトラブル報告、業界の現状
3)建築設備士は竣工フラッシュの記事により
Ⅱ問題に対する、具体的な建築物計画設計を学ぶ
4)衛生工学部門全体のキーワード
社会や世界が直面するビッグワードを技術ノートにまとめる
衛生工学部門のワード
COP21、SDGs、Society5.0、ZEB、ICT,BIM、CASBEE
労働人口減少、老朽化対策、BCP などなど
2.音読とリスニング
技術ノートの内容や記述解答事例をICレコーダに録音
PCで編集、iPhoneオーディオブック変換、倍速再生
3.技術ノートの刷り込み
技術ノートを常に持ち歩き、青マジックと緑蛍光ペンで落書き
上記とリスニングによりスキマ時間を利用し、右脳にインプット
4.一人模擬筆記試験
これが天王山!
セミナーの模擬筆記試験とは別に
一人模擬筆記試験を4回実施
試験本番を想定した同じ時刻、同じ服装、同じコンビニ弁当
時間配分、骨子作成までの時間、文字を書く時間、手の疲れ具合
空腹感と満腹感等を実感
5.口頭試験
1)勉強方法
セミナーによる模擬口頭試験受講(5回)
自宅模擬口頭試験
想定問題を170問作成
技術ノート同様、ルーズリーフにまとめ、常に持ち歩く
ICレコーダ活用による業務詳細、業務経歴、想定問題のリスニング
2)試験内容
主にコンピテンシーを問う質問
(コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント、継続研鑽、技術者倫理)
具体的な事例を挙げた回答が必要
業務経歴、業務詳細に関する質問はなし
記述問題に関する質問もなし
6.試験を振り返って合格のコツは
1)記述力、文章力の強化
一文一意、主語と述語を明確に、接続詞の活用
手書きの練習、丁寧な文字の練習
2)知識の強化
技術ノートにより知識を詰め込み、アウトプットできるように
3)論文の流れを意識
各設問毎でブツ切りにならないように
回答は後ろから骨子をまとめる
課題 ← 解決策 ← 新たなリスク
4)コミュニケーションを意識
試験官とのコミュニケーションである
設問を舐めるようにじっくり何度も読む
自分が書きたいこと、書けることではなく
設問者が訊きたいことを書く
分かりやすく、見やすく、論理的に
5)実戦経験が重要
一人模擬筆記試験は絶対必要
これをしないことは
車の運転経験なしで路上に出るようなもの以上 長々と失礼しました。
私の経験も少しでもこれから目指される方の参考になればと思い
記載されて頂きました。
本当にありがとうございました。
私も次は総合技術監理部門を目指して頑張ろうと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。 -
かさはら
初めまして、「かさはら」と申します。衛生工学部門(建築物環境衛生管理ー空気調和)の技術士を目指して勉強方法を模索している最中の者です。
セミナーの対策書といろいろな冊子を読みながら「どう取り組みべきなの」格闘してはや2ヶ月です。
拝見させて頂きました勉強法を自分なりに取りまとめチャレンジしたと思います。 -
あかとら
初めまして、衛生工学部門(建築物環境衛生管理)の技術士を目指して勉強中の者です。
去年から拝見させて頂き勉強方法について、とても参考にさせていただいております。
おかげさまで、本年度やっと記述試験合格の通知が届きました。
大変感謝しております。
取り急ぎお礼と思いコメントさせていただきました。
12月初めの口頭試験まで時間がありませんが、
しっかり対策をとり、このチャンスをものにしたい思います。
また、追ってご報告させて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
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令和6年度、衛生工学部門の筆記試験を通過できました。
受験を決めてからあまりの情報のなさにさまよい続けた結果、こちらのブログにたどりつきました。そこで紹介しておられた「一発合格のツボ」を読んだことで目の前の蒙さが開けました。
おかげで一直線にゴールを目指して進むことができました。ブログを続けられていること、そしてこの出会いに感謝いたします(^^)